“to name a few”は例を示すときによく用いられているフレーズです。
”for example”や”such as”のように似ている表現があるので、使い方で迷っている人もいるでしょう。 ここでは“to name a few”の使い方をわかりやすく紹介します。
”to name a few”の意味
“to name a few”は字義通りの意味では「2,3の名前を挙げること」です。
英会話では代表例を2つか3つくらい示したときに、あくまで例だという意味を込めて“to name a few”を添えます。
もっとたくさんあるけれど、ここではとりあえず例を示しておくという意味合いがある表現です。
例えば、好きな食べ物は何かと聞かれたときにたくさんあって全部挙げるのは難しいこともあるでしょう。
その際に“to name a few”を使って2つか3つの食べ物を挙げると、まだまだいろいろ好きなものがあるという気持ちを伝えられます。
“to name a few”には強調表現として“to name but a few”や“just to name a few”もあります。
この表現ではたくさんの候補があることを伝えたいという気持ちを示せます。
”to name a few”の使い方
“to name a few”の使い方を具体的に見てみましょう。
<パターン1>
Do you play sports?
(スポーツは好きですか?)
Yes. I love sports. Say, soccer, basketball, and volleyball, to name but a few.
(はい。スポーツは大好きです。少し例を挙げるとサッカー、バスケットボール、バレーボールです。)
You have more, do you?
(まだあるのではないですか?)
Right. I also play tennis, judo and kendo.
(その通りです。テニスと柔道と剣道もやります。)
このように“to name a few”を使って例を紹介すると、相手に興味が持ったらさらに他に何があるかを聞かれるのが一般的です。
”to name a few”のよくある質問
Q. “to name a few”を使うときには例は2つか3つだけなのでしょうか。
”a few”の本来の意味を考えると例示するのは2つか3つが適切です。
1つしか例を出さないときには“to name a few”を使うことはありません。
ただ、4つの例を出したときでも“to name a few”を使っても大丈夫です。
たくさんある中のいくつかを紹介したという意図を伝えたいときに広く使える表現です。
Q.”for example”と“to name a few”は何が違うのでしょうか。
ニュアンスに少し違いがありますが、基本的には同じように使うことも、一緒に使うこともできます。
例えば、以下のように2つの表現を混ぜても構いません。
“My hobby is , for example, reading novels, bird watching, and fitness, to name a few.”
(趣味の例をいくつか挙げると小説を読むこと、バードウォッチング、フィットネスです。)
“to name a few”を使用すると、まだ他にも趣味が多いことを示唆することができます。
“for example”の場合にも他の趣味があることが前提ですが、“to name a few”に比べるとたくさん趣味があるという意味を必ずしも伝えられるわけではありません。
逆に趣味がもう他にほとんどない場合には”for example”だけを使って表現するのが適切です。
”to name a few”を上手に使いこなそう!
“to name a few”は例を示すときに、たくさんある中で一部だけ紹介するというニュアンスがある表現です。
「まだ他にもあるから興味があるなら聞いてください」という意図を伝えられます。
たくさんの候補があるときに“to name a few”を使っておくと会話が弾むチャンスが広がります。
“to name a few”よりも強い表現として“to name but a few”や“just to name a few”もあるのでうまく使いこなしていきましょう。
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